本日、7月5日は、何の日かご存知でしょうか?そう、アメリカ合衆国の独立記念日の翌日!では無くWBCで日本を優勝に導き6月に大活躍の大谷翔平の誕生日です。かに座のB型の様です。ちなみに私は、9日生まれでかに座のA型。同じ誕生日には、トムハンクス・久本雅美・草彅剛・鈴木奈々・平成ノブシコブシの吉村・稲垣潤一などが居ます。あ~、これは、私の話でした。興味ないですよね?すみません。
さて、今月の独り言は、岸田総理が進めるJOB型雇用とPLM導入の関係についてです。さて、どんな関係か?まずは、皆さんJOB型雇用は、ご存知ですよね?HR(人事)のManagerを採用する。○○系のハイタッチ(直販)営業を採用するという様にJOBディスクリプションを明確にして採用をしていくという事です。これは、欧米の採用・雇用方法です。この場合、HRで採用された人が営業に転属することは、基本あり得ません。営業が工場勤務もありません。決まったJOBのスペシャリストになるという事です。
皆さんこの仕組みは、どのように感じますか?やはり、国が目指す通り、JOB型雇用がいいですか?JOB型雇用になると年功序列も無くなると考えられていますが、本当にそうでしょうか?このJOB型雇用の課題は、既に見えていますのでご紹介しますね。
まずは、JOB型雇用になったとたんに新卒の雇用が難しくなる。これは、簡単なロジックです。JOBディスクリプションに書かれた内容をこなすのには、経験が必要で中途採用者ばかりが採用されます。(これは、ある意味年功序列です。経験がものをいうという事で。)JOBに合った人を採用するのですから。既にアメリカでは、大学在学中からインターンで働きだし、そのまま卒業してのインターのままの人(正規社員では、無い)が多くなっているという問題も出て来ています。結局、若い人が報われない。
次にJOBが縦割りになり色んな組織ができくる。例えば、海外では、開発・設計部隊も細分化されているようで、仕様の設計者・CADを使って形を具現化する設計者BOMの構成を考える設計者など、など。これは、JOBディスクリプションに書かないとその人の仕事の範疇では、無くなるので細分化されたJOBディスクリプションが必要になるという当たり前の発想です。しかも、自分の仕事以外は行いませんからその情報の伝達もと滞ります。組織がサイロ化した、最悪の状況です。
このような状況で手戻りなく仕事ができるのでしょうか?ちなみに日本は、新卒を一気に採用し、その人の特徴を見極め3ケ月後~3年後くらいに配属し、その後も色んな部門で経験を積ませてCXOになるとい仕組みです。色んな部署で経験を積んでいるので、助け合いの精神がのこり、全体最適を考えながら仕事を遂行しているいわゆる多能工となります。(使えない上司の悪口を言いながらそのしりぬぐいをしているなんて、よく聞くOLの愚痴ですよね?)殆どの人がどの部署でどんなことをやっているのかを理解しているからこそ、仕事がサイロ化されていない状況です。(情報も含め)
勘のいい皆さんでしたらこれが、PLMとどのように結びつくか?もう、お判りでしょう。欧米の様に組織も情報もサイロ化された仕事の中において、PLMのようないつでも・誰でも・ただし情報に・簡単にアクセスできる仕組みは、MUSTで必要になるわけです。
しかし、日本の雇用・仕事のやり方では、PLMの様な仕組みがMUSTで必要と思われない場合が多いわけです。(今まで出来ていたから)これが、PLM導入の欧米との大きな違いです。しかし、今後日本も労働人口が減少し、海外の労働に頼るなどの必要も出てきます。これは、今までの対応では、仕事が進まないという事になります。まだ、多少余裕があるこのタイミングにPLMを検討し、今後に備える必要があると思います。
これからの日本の製造業が再復活する為にも今が最後のタイミングだと思いますので、ご検討ください。ちょっと、営業っぽくなってしまいましたが、本音です。ちなみにこんな雇用の違いからPLMを考えることってありますでしょうか?皆さんもよく、お考え下さい。
では、今月の独り言は、この辺で。
㈱アシストエンジニア 宮川