アシストエンジニア・技術情報ブログ

宮川の独り言 -83話-

独り言

2025年04月01日

宮川の独り言 -83話-

皆さん、こんにちは。24年度が終わり25年度になりました。皆さんの会社も新年度が始まったことと思います。今年度は、トランプ大統領の政策に翻弄され先が見えない年になりそうですが、新年度も頑張って行きましょう。

 さて、新年度第一弾の独り言ですが、何から話しましょうか?まずは、ドジャースの来日から話しましょうか。ドジャースの選手たちは、家族連れで来日し日本を楽しんだようですが、彼らの眼には、日本がどのように見えたのでしょう。我々日本人は、自分の仕事を理解し一所懸命に働いていますが、世界的にも給与が下がりお米も買えない貧しい国になってしまった感じがします。
 しかしながら、あるドジャースの選手がこんなコメントを残しているようです。『日本は、なんて太っ腹な国なんだ。』貧しい国が太っ腹って、どういうことでしょう?日本って太っ腹な国ですか?確かに総理大臣が外遊した時には、いろんな国にお金出していますけどね。しかし、さすがにそんなことを言っているわけでは、無いんですよ。なんだと思います?
 実は、日本の飲食店で基本的に当たり前のおもてなしについてビックリしているんです。我々が普通に飲食店に行くと席についたらコップに入った水やお茶とおしぼりが提供されますよね。また、お会計の時にもチップの要求は、ありません。すべてが無償。サービスです。この感覚のことを太っ腹と言っているようなのです。当たり前に無償提供していたことを太っ腹という表現で、びっくりしたようなのです。

 これって、日本人の生産性にもかかわってきますよね。GDPって国民総生産ですから。ドジャースの選手は、この太っ腹を悪い意味でなく、いい意味で使っているのだと思います。今のアメリカは、チップの率が大きくなって来ていて、さらには、昔は無かったレシートに既にチップの割合が記載されていて選択するだけになっています。通常サービスは、20%くらいらしいです。(ちなみにレシートには、15%・20%・25%などが記載されチェックするようになっているそうです。)昔は、10%くらいだったのに。これら全て(チップ・水・おしぼり)をサービスという言葉で無償にしているのは、確かに太っ腹ですね。笑っちゃうくらい太っ腹に感じるんでしょうね。 しかも、円安。本当にすべてが安く感じるんでしょうね。貧しい国が太っ腹って面白い現象ですね。私は、この太っ腹文化が好きですが、本当に何が正しいビジネスのやり方なのかは、疑問も残ります。

 何が正しいやり方なのかという意味では、トランプの関税の掛け方も疑問が残りますね。彼は、アメリカに産業を取り戻したいと思っているのは、事実のようです。そのために車に高い関税を掛けて日本車を含めた海外の車の価格を高くし、買いにくく(売りにくく)したいと思っています。ちなみに部品系には、高い関税は、掛けないようです。(今のところ)部品系にも高い関税を掛けるとアメ車も高くなってしまいますから。
 しかし、この関税の運用で本当に自動車産業がアメリカで再度復活するでしょうか?自動車産業で働きたい若者がどれくらいいるのでしょうか?恐らく、高い授業料を払って大学・大学院を卒業した若者は、金融・証券・ITなどの業種で高給を取ることを選んでいるのだと思います。
 そもそも、製造業で働く人材が少なくなってきていることが言われています。(これは、日本と同じように)また、アメ車の輸出も今の状況化(アメ車の大きさ・燃費などの仕様)では、上手くいきそうにありませんので、期待できません。結局、アメリカ人の不評を買うということになると思います。
 でも、もしかすると製造業の人材不足は、イーロンマスクが大ナタを振るっている各省庁のリストラで解消させるのかもしれませんね。どちらにしてもアメ車がいい車になってくれれば、他の国も買うかもしれません。

 さて、新年度この貧しくなった日本が世界でどうビジネスをしていけるのか?を私は、製造業の皆様をサポートしながら見届けたいと思います。本年度もよろしくお願いいたします。

㈱アシストエンジニア 宮川