皆様こんにちは、アシストエンジニアの宮川です。第一週滑り込みセーフでした。宮川の独り言のお時間です。
第7話は、IT用語関連のお話です。皆さんは、Windowsは、当然ご存知ですよね?XPってバージョンありましたよね?このXPってどのような意味かご存知でしたか?『エクスペリエンス』が意味の由来だそうで、コンピュータを使って画像や音声・人とのコミュニケーションを楽しみ色んな疑似体験ができるという意味だそうです。ちなみにWindows Vistaもありましたよね。こちらは、イタリア語で『眺望・光景』を意味し、『混乱を解消し、あふれる情報を整理して未来を見せる』というような意味だそうです。今回は、これだけって?用語説明で終わるつもりは、ありません。
実は、この『エクスペリエンス』『体験・経験』ですが、この言葉をここ2~3年IT業界がまた使いだしましたよね?この『エクスペリエンス』がものを売れなくしているという面白いお話です。3Dエクスペリエンスなどとアナウンスしているソフトベンダーもありますね。実際に3D設計したデータを利用し解析したり、疑似操作したり用途は、さまざまでとても便利ですよね。車の塗装もそうです。最近では、白・黒以外のいろんな色の車が出来てきていると思いますが、これもコンピュータの力で非常に精度の良い塗装色の疑似体験ができるので、今まで塗装の確認の為に車を何台も作って塗装し、壊していた行為が無くなったのでコストダウンが可能になり、多くの色の車が出荷できるようになったのです。ここまでは、コストダウンのいい話です。
しかし、これが皆さんの日常生活に及ぶとコンピュータで色々な体験ができるので、体験にお金を払う事となるわけです。物を所有する喜びにお金を支払う事よりも体験する喜びにお金を支払うことになります。実際に一人が体験できる一日当たりの時間は、7時間睡眠として食事や働く時間などを引くと多くて7~8時間ですよね?この7~8時間が体験を消費できる上限になります。これが体験ビジネスとしてお金に換算されるわけです。物が売れずに。また、体験は、複数同時には、中々できません。何かを体験すると何かをする時間は、基本的に減ります。ですから、最近テレビの視聴率が下がっているわけです。基本的にYouTubeをみながらテレビ見ませんから。
体験を売るビジネス『エクスペリエンス』は、物が売れなくなるという事です。その為に体験ビジネスは、定額制にもなっていくような気がします。体験ビジネスは、7~8時間が物理的限界ですのでその売り上げの限界も簡単に来るわけです。その限界を逆手に取り、ひと月の定額制にすることでその限界を破り、定額制という仮想物品に変化させてビジネスをしていくというやり方です。
この体験ビジネスモデルは、ITが発達したから出てきたのか?物が売れないから体験ビジネス『エクスペリエンス』が出てきたのかは分かりませんが、物を所有する喜びも再発見し、もう一度物が売れる時代が来てもいいような気がしますが。それは、無理でしょうかね~!やはり、製造業関連に身を置いてビジネスをしていると、いいもの(品質というよりも人が欲しがるもの)作ってビジネスをしている方々を応援したくなります。正直、カメラ・音楽プレーヤ・テレビなどは、体験型の小型コンピュータ(スマホやPC)にとってかわられました。
しかし、車は、世界中で売れています。これは、車には、まだ所有する喜びや疑似体験では満足できない、人が移動し実体験をすることに興味がある方が多いという事なのでしょうか?それともやはり車は、人が生活して行くうえで必要不可欠なのかもしれません。地方に行けば実感します。ま~本当のところは、よくわかりませんが、少なくとも未来の映画でも人の移動手段は存在しますから、車という形では無いかもしれませんが、何らかの移動装置は販売されているのでしょう。『どこでもドア』が発明されない限りは。さすがに『どこでもドア』開発開始のニュースはありませんから、移動手段としての何らかの製品が作られるという事ですので、弊社としてもものつくりのアシストをしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
㈱アシストエンジニア 宮川