こんにちは、アシストエンジニアの宮川です。今日は、9月9日です。すみません、第一週が過ぎてしまいました。
昨夜というか今朝がたは、本当に凄い台風でした。私が住んでいる千葉市は、観測史上最強の風が吹いたとか。千葉市に住んで40年以上になりますが、停電も初めて。網戸が外れて飛んでいました。本当に物凄い台風でした。人間は、いつまでたっても自然には勝てないと痛感しました。
ところで、今回の独り言ですが、ちょっと頭を使う内容にしたいと思います。悪名高い『アミラーゼ問題』ってご存知でしょうか?私は、知りませんでした。どうも、この内容の発端は、東洋経済オンラインが記載した『「教科書が読めない人」は、実はこんなにいる』という内容の記事によるもののようです。
興味がある方は、https://toyokeizai.net/articles/amp/300847?page=3をご覧になってください。内容をそのまま引用しますね。
問題:『アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。』
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
(1)デンプン (2)アミラーゼ (3)グルコース (4)酵素
え~?こんなの分かるわけないと決めつけないでくださいね。東洋経済の記事の題名から勘のいい方は、この問題が知識の問題では無く日本語の読解力の問題だと気付いたのでは無いのでしょうか?
そうなのです。この問題は、化学の問題では無いのです。ですから答えは、問題文に書かれています。この問題分の日本語が親切で無いから分かりにくいという方も居ると思いますが、よく読むと分かります。問題を書き換えると『AはBがつながってできたCを分解するが、同じBできていても、形が違うDは分解できない』同じBからできているがCとDは、違うと言っているだけですよね?という事は、デンプンが答えだという事でしょう。意外と間違える人が多いようですが、皆さんいかがでしたか?
大学院生の中で一番多かった答えは、アミラーゼだったようです。今回の独り言でこの内容を取り上げたのは、日本の生産性問題(生産性のが低い問題は、賃金の問題でもありますが)や日本の品質低下などの昔から比べて今の日本は。。。と言われるところの根本課題が、実はこのような読解力や理解力の問題から起きているのでは無いかと、私自身が最近感じているからです。よく考えずに言われたこと(言われた単語)に反応し回答する。これらは、昔と比べて今の方がよくある気がします。時間が無いからなのか?は、分かりませんが、その人がどうして、何のためにこういう発言をするのか?と常によく考える癖をつけることがこれからのAI時代に必要なのかもしれません。
CADにもAIが搭載される時代になり、単なる部品の設計は、諸条件(材質・加工方法・応力・重量など。。)を入れるとその加工方法に適した形状が作成される時代になります。その時には、今の設計者のあり方が変わってきます。諸条件を決められる設計者が必要で、もっと言うと製品のコンセプトを決められる設計者・技術者が生き残るのでしょう。我々、営業系は、今まで以上にお客様の本質を理解しないといけないと思っています。簡単では有りませんが、努力し続けることが必要となると思います。人間だけが、考えられる動物のようですから。
㈱アシストエンジニア 宮川