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【Base-Right】構成比較機能の用途

FAQ

2025年05月23日

構成比較機能で何がわかる?

今回はNSWの軽量コンパクトPLM、Base-Rightの便利機能である、「構成比較機能」のご紹介です。世の中の様々な製品開発において、ソフトウェアの占める割合が増えたとは言え、複雑な部品構成が減少、簡略化されるわけではありません。また、お客様のニーズに応えるために、多品種少量、個別カスタム対応も求められる状況の中、製品開発の様々な場面で重宝するのが「構成比較機能」です。本記事では、この「構成比較機能」の活用方法について解説します。

①類似した製品、アセンブリ間の比較

類似した製品、アセンブリを比較し、異なる箇所を確認することができます。過去の製品、アセンブリを流用して新たな製品を開発する際に、候補となる複数の流用元を比較検討し、より今回の要件に合う(流用率が高い)製品、アセンブリを選択することができます。
下図の例は、色が異なる製品仕様のため、構成している部品も色が異なる部品とそれを構成しているアセンブリが、それぞれ元の製品から削除され、別の製品で追加されているということが確認できます。

②同一製品、アセンブリの旧版との比較

異なる製品、アセンブリの比較だけでなく、同一製品、アセンブリの異なる世代間の比較も可能です。例えば、1つ前の版と現在の最新版を比較することで、今回の改版でどこが変更されたのかを視覚的に確認することができます。Base-Rightの「構成比較機能」は、異なる箇所が色付きでインジケートされたまま、Excel形式で出力することもできるため、後工程や関係部門への設計変更通知を作成するための元情報、作成後の確認情報、そのまま設計変更通知の参考補足資料として活用することができます。
下図の例は、一見すると全て同じに見える旧版と新版ですが、構成比較を実施すると、ばね部品が変更されていることが分かります。

③同一製品、アセンブリの複数BOM間での比較

Base-Rightは、E-BOMと呼ばれる設計用の製品構成情報だけでなく、様々な用途のBOMを管理することができます。元となるE-BOMから別の用途のBOMを作成した場合などに、全ての部品がもう一方のBOMに正しく反映されているかを確認する用途でも「構成比較機能」が活用できます。
下図は、左の比較元はE-BOMに該当する構成、右は組立などの作業ごとに部品が構成されたM-BOMに近い構成を想定した例です。左の構成上に指定されているPRT-00081のインクが「削除」となっているため、右の構成上に存在していない、反映が漏れていることが確認できます。